お知らせ

電縁とChaintope、産地偽装の抑止など社会課題の解決策となるブロックチェーントレーサビリティ「Rensa(レンサ)」の提供を開始

2023.01.11

近年頻発している食品産地偽装の抑止に活用できるブロックチェーントレーサビリティ「Rensa(レンサ)」の提供を開始し、複数の案件での導入作業に着手、記録の改竄抑止、流通過程や業務履歴の可視化への適用も

農水産物、食品の産地や流通過程の偽装という社会課題に対して、ブロックチェーントレーサビリティ「Rensa」は、改竄耐性を持たせてデータを記録して照合を可能にすることで抑止効果を発揮し、食の安心・安全の向上を強力に支援いたします。既に複数のプロジェクトに採用され、トレーサビリティ導入コンサルティング、関連システム開発などの作業に着手いたしました。

ビジネスコンサルティング、システム開発などを行う株式会社電縁(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:渡辺真生、以下「電縁」)とブロックチェーンに関する技術開発、コンサルティング、システム開発を行う株式会社chaintope(本社:福岡県飯塚市、代表取締役CEO:正田英樹、以下「Chaintope」)は、Chaintopeが独自に開発したブロックチェーン「Tapyrus(タピルス)」にデータを格納することで情報の信憑性、権限制御の確実性などを高めたブロックチェーントレーサビリティ「Rensa」を共同開発し、提供を開始いたしました。「Rensa」は農水産物、食品の産地偽装の抑止に最適であるとの評価を受け、複数のプロジェクトで採用されて導入作業に着手したことも併せてお知らせいたします。

■背景

昨今、日本国内で国内産と称して海外産の農水産物や食品が販売される事例が急増しています。これまではサプライチェーン上の企業間の信頼で成り立っていましたが、これからは企業間の信頼に加えて、仕組みでの産地保証が求められる社会へ急速に変化していきます。このような社会情勢を背景に、日本の食の安心・安全を支援し発展させるべく電縁とChaintopeは共同開発してきた「Rensa」を公表し、課題を抱える企業や自治体の皆様を支援すべくサービス提供を開始いたしました。

■トレーサビリティ

対象の物理的な所在、権利の帰属、付随する情報などについて、ある時点の状態や変化を時間軸に沿って記録することにより、履歴の証明、経過の追跡、過去のある時点の状態の再現などを行うことができるようにする仕組みです。
対象を特定するためにユニークなIDが割り振られ、文字やバーコードとして記載されたり、書き込まれたRFIDタグが埋め込まれたりした標識タグで個品やロットを識別することが一般的で、標識タグの情報を読み取ったり、システムに登録したりするための機器として、PC、スマートフォン(タブレット)、ハンディターミナル、RFIゲートなどが使用されます。
ブランド農水産物の産地偽装の抑止、生鮮食品の適切な輸送の証明、工業製品の原料から消費までの追跡、組織をまたがる業務の状態や受渡の管理(ワークフロー)などに使用することが考えられます。

■「Rensa(レンサ)」の特徴

「Rensa」は、情報をブロックチェーン「Tapyrus」に保持するため、改竄に対する耐性、保持するトレーサビリティ情報に対する信憑性が極めて高くなります。

「Rensa」は、対象そのものや属性情報、状態、取扱について、どのようなタイミングに、どの情報項目が記録されるかを柔軟に設定することができるため、幅広いトレーサビリティ要件に標準機能で適合し、迅速な導入が可能です。

■「Rensa(レンサ)」によるトレーサビリティ構築

「Rensa」によるトレーサビリティ構築は、以下の手順を踏んで行われます。
トレーサビリティ構築にあたって、システム提供だけでなく、必要に応じて各種支援を実施いたします。

・トレーサビリティ構想支援
・トレーサビリティ対応業務設計
・トレーサビリティシステム設計
・「Rensa(レンサ)」導入時設定
・関連システム構築
・既存システム連携
・トレーサビリティ実施支援

■プロジェクト例

「Rensa」を使用して、以下のようなプロジェクトが始動しています。

ブランド農水産物の産地証明
昨今頻繁に聞かれる農水産物の産地偽装に対する抑止策として、トレーサビリティで生産、流通情報を記録し、照合可能にすることで、記録が残っている正規品であるかを確認することができる仕組みを構築しています。

生鮮食品の物流過程の記録と消費者への提示
生鮮食品が産地から消費者の手元に届けられる過程を記録し、適切な期間内に適切なルートで届けられていることを裏付けるとともに、消費者がその履歴情報を参照できる仕組みを構築しています。

工業製品の品質試験の実施記録
工業製品に対して品質試験を実施する際に試験項目を消化する都度トレーサビリティシステムに結果を記録することにより、紙に手書きで記録して試験項目ひと通りが完了後にシステムに打ち込む方法に比べ、タイムリーな結果記録、入力の正確性の向上、結果の改竄の防止の面で効果を発揮することを期待してシステムを構築しています。

■今後の展開

実際のプロジェクトで把握した要件、機能不足などを踏まえ、トレーサビリティ設定や画面出力などの標準機能の充実を図るとともに、容易に適用できる業種や用途を拡大していきます。
また、ブロックチェーントレーサビリティの普及、定着に向けて多くのプロジェクトで「Rensa」をお使いいただくための広報活動、営業活動に加え、食品産地偽装、品質試験結果改竄、規制物品の違法取引などの社会課題をトレーサビリティで解決するための研究開発に取り組みます。

■会社概要

株式会社電縁について

会社名 :株式会社電縁(DENEN Co. Ltd.)
代表者 :代表取締役社長  渡辺真生
所在地 : 〒160-0022 東京都新宿区新宿6-27-30 新宿イーストサイドスクエア17F
設立  :2000年7月24日
事業内容:システムコンサルティングサービス、システムインテグレーション、パッケージソフトウェアの提供
URL  :http://denen.com/denen

株式会社chaintopeについて

商号   :株式会社chaintope(Chaintope Inc. )
代表者  :代表取締役CEO 正田英樹
所在地  :〒820-0066 福岡県飯塚市幸袋576−14 e-ZUKAトライバレーセンターB211号室
設立   :2016年12月27日
事業内容 :ブロックチェーン技術開発、コンサルティングサービス、システム開発
URL   :https://www.chaintope.com/

■お問い合わせ

株式会社電縁 Rensa担当
E-mail:rensa@denen.com

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